テーマ別トーク♯2 Tech & Community
テーマ別トーク♯2 Tech & Community
日時:7月28日(火) 18時30分~19時30分
会場:zoom
N2/LABキックオフイベント3回目の今回は、テーマ別トーク#2 Tech & Communityと題して、情報や防犯、モビリティなど、様々な分野で新たなサービスの開発を進めている企業の皆様から事例をお話しいただき、コミュニティにおけるテクノロジーの実装のあり方とその具体的な課題や展望について共有します。
今回のゲスト
■中部電力株式会社
■西日本電信電話株式会社
■株式会社シード
■neuet株式会社
はじめに、中部電力株式会社 尾崎様からの話題提供です。
中部電力の事業創造への取り組みとして、防災・防犯、地域・産業の振興などの社会課題解決との観点から「新しいコミュニティの形」と技術提供をご紹介いただきました。
電力インフラを活用したスマートメーターの設置によるガス・水道自動検針や電柱にカメラを設置した防犯のための見守りシステムのサービスの提供、電力使用データ等を活用した医療やヘルスケアに関するサービス等の事例をご紹介いただきました。
続いて、西日本電信電話株式会社 佐野様です。
佐野様には、グランフロント大阪のスマートシティ実証実験の事例をご紹介いただきました。
レストランエリアに設置したWEBカメラから取得したセンシングデータを活用したレストランエリアの混雑状況の表示、Wi-Fiセンサーを活用した人流データによる空調シミュレーションによる省エネなど、データ活用の新たな価値や可能性についてお話いただきました。
3番目は株式会社シード 吉川様です。
吉川様には、コインパーキング決済サービスの事例についてお話いただきました。
コインパーキング事業のキャッシュレス化の背景にある課題を解決するための新しい精算システム「Smart Parking」についてご紹介いただきました。最後には、錦二丁目での駐車場の活用についての議論もあり、今後の展開が非常に楽しみです。
最後は、シェアサイクルサービス「charichari」の運営を行っているneuet株式会社 田口様です。
7月より名古屋でのサービスを開始し、短時間の少額利用が可能な利用料金モデルが特徴のシェア自転車を展開されています。自転車は、三密を回避が可能な新たな生活様式へ対応した移動手段としても注目されています。今後は、ポート・台数の増加やエリアの拡大を予定しているそうです。
ここからは、参加者全員でのクロストークの様子をお届けします。
まず中部電力の尾崎様には、参加者から電力会社として新規事業を立ち上げるきっかけや、その際の課題について質問が上がりました。その回答として、電力会社としてもエネルギー供給事業を取り巻く状況の変化に対応が求められること、また、エネルギー供給技術・データを使って新たな技術や価値の提供できるのでは?ということが動機にあるとお話しいただきました。また、絶えず実証実験で終わることなく、実験後の実装を見据えたサービス開発を目指しているとのことでした。
一方、西日本電信電話株式会社の佐野様には、データ活用がユーザーにとってどのようなメリットがあるのか、また紹介いただいた事例は錦二丁目でも実現できるのかという質問が。利用者のメリットについては、例えば、混雑による利用の不便さの解消、トイレについては使用頻度の高い場所を優先的に清掃する等、管理サービスの向上を通じてメリットがあるとのこと。また、既存の防犯カメラ等を活用したり、音や人感など地域課題にあわせて取得する情報を選択したりする等、工夫次第で既成市街地でも少しずつ導入できるとの回答をいただきました。
株式会社シードの吉川様には、キャッシュレスへの移行による利用者負担の変化や、カラーコーン型のビジネス連携の可能性についての質問が。利用者の負担は、キャッシュレスになっても増えることはないとのこと。また、スマートパーキングにすることで、駐車場を駐車場だけでない使い方ができるようになるのでは?とワクワクするご提案もいただきました。
最後にneuet株式会社の田口様には他の事業者との連携についてのご質問がありました。先行している福岡では、デリバリーサービスの展開にあたって、チャリチャリで移動手段を、ギグワークを展開するTimeeが配達する人を、地域情報誌Nasseが配達手続きサポートを行うことで、3社連携でデリバリーサービス普及による飲食店の支援を行った事例があるそうです。
以上、テーマ別トーク#2 Tech & Communityの様子をお届けしました!
ゲストの皆さんのお話から、テクノロジーやアイデアによって、身近なところからまちが変化していく未来を垣間見ることができ、非常にワクワクした気持ちになりました!