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2021.02.21

#3公共空間 その1 N2/Labワークショップ 報告

日時:11月24日火曜日 18時半〜20時半

場所: imom space& zoom

主催者:N2/Lab(錦二丁目エリアプットホーム)

テーマ:「公共空間その1」

【話題提供者】UR都市機構、Ambientdesigns

 

 

今回は「公共空間」をテーマにUR都市機構さんや建築事務所建設事務所Ambientdesigns石黒泰司さんの話題提供の元、住人や多くの企業、個人の多種多様な意見交換がされました。会場には25名程が参加され、オンラインでも配信いたしました。 


プログラム
 1. はじめに
 2. 道路に関する法律の紹介
 3. プレゼン
 4. 意見交換会
 5. さいごに


 

1. はじめに

 

錦二丁目のまちづくりでは交通安全や賑わいなど、道路整備や道路活用が長年のテーマとなってきました。安全な通過交通を目的とした歩道拡幅の社会実験や、憩いの空間としてのストリートウッドデッキの設置なども実践してきました。
道路だけでなく隣接する民間の敷地や公開空地、またこのまちの特徴としての江戸時代から続く会所もあります。
錦二丁目まちづくり協議会では、こういった道路、会所、民間の準公共的空間等への提案を「都市施設整備・利活用計画」としてまとめています。例えばキオスクをつくって賑わいの空間に、といった提案を描いていますが、プレイヤーが集まらなければ意味がありません。
今回のワークショップではプレイヤーとの接点を持ち、一緒に公共空間を構想し、実践に結ぶことが目標です。(錦二丁目エリアマネジメント(株)名畑)

 


 

2. 道路に関する法律の紹介

 

森田より(大日本コンサルタント(株)、N2/LAB事務局)道路に関する法律の紹介がありました。

・道路法と道路交通法に分かれます。
―道路法:規制の考え方は主に施設としての安全性や合理性の視点が中心で、国道・県道・市道それぞれ各道路管理部署が担当します。
―道路交通法:規制の考え方は主に交通の円滑性や安全性の視点が中心で、管轄は警察になります。

・道路占用許可の特例でエリアマネジメント事業を行っている例としては、オープンカフェ・ベンチや広告板設置(グランフロント大阪)・シェアサイクルの設置場所としての使用・コンテナにショップ設置(札幌大通り地区)・商売可能なブースの設置(新虎ノ門通り)などがあげられます。
これはまちづくり会社等の手掛ける側が都市再生推進法人として認められることがルールとなります。

・歩行者利便施設増進道路の制度が改定され、5年から20年間に延長されました。これで、投資されやすくなったと言えます。海外の事例のようにキオスクの設置や、まちに必要なサービスを道路上で展開しやすくなったといえます。

・パークレットは、もともと車道だった場所に歩道側から利用できるベンチ等を設置するものです。横浜を中心に社会実験として行われています。日本では車道側に手を加えることは、歩道拡幅よりも基準が厳しいため、ハードルが高くなっています。

 

まちの声

堀田さん:公共空間に関してはさまざまな経験の中で難しさを感じていますが、広い道路など、余白を面白さに変えていきたいと思います。また、ボランティア体制・予算面などでも限界を感じてきたので、このような時期だからこそ突破できる案を見出したいです。

 

阿部さん(珈琲店経営者):予算面で、テラス席でも賃料を発生させる案があると思いますが、店舗経営者側からは席数と賃金から計算すると、席数を30%増やすことでで初めて売り上げがプラスになると考えられます。また、歩道の通過交通部分が狭くなることで、喫煙やお客さんとのトラブルも考えられるので対策が必要になります。このようなことがクリアされた上であれば、価値はあると思います。


 

3. プレゼン

UR都市機構前田さんより「時間別道路空間シェアリング」

時間帯ごとに交通規制を行い、保育の場・ランチ空間・憩いの場(テレワーク用)・物流など様々なまちの用途に合わせて可変的な使用方法が可能になるような取り組みを提案します。保育園の設置に関する認可条件は、遊び場の有無であり、錦にはその遊び場がありません。

 

会場からのコメント

・道路もタイムシェアの考え方が面白い!

・今後生活者が増えていく中で課題となる生活道路としての可能性を強く実感しました。

・ランチモールが面白い!

・土日の道路は交通量が少ないので、楽しい活用が考えられそうです。

 

前田さん

・エリア内の交通量調査が必要ですね。


設事務所Ambientdesigns石黒さんより「公共空間と設えの計画」

生活を取り巻く物質と出来事(モノコト)を観察し設計することで、多様な人々のそれぞれの「あたりまえ」を発見することを目指しています。

公共空間は「人が自由に行き来できる場所」です。錦二丁目の公共空間のあたりまえを実現するために、まずは「境界をなくす」ことを考えました。

スケッチの屋台は、八百屋を参考に、バックヤードをつくらないで店主と買い手が同じ空間にいる関係をデザインしました。表と裏を混ぜる、中と外を混ぜる。
錦二丁目が「職住一体」のまちになっていくように、公共空間も働く人、住む人が混ざりあう風景をイメージしています。バックヤードをつくらないというのは、商い側もキャッシュレスなどのサービスを駆使することになっていくと思います。

 

会場からのコメント

・自転車の修理のキオスクをおこなったことがあるので共通点があり、実現性があると思います。

・ショッピングモールなどでは通路の真ん中に屋台や雑貨屋さんがあるのに、イベントになると横一列なのは不思議。画期的なのでぜひ実践したいです。

・道路をヒューマンスケールにしてくれるしかけですね。

・車輪を付ければより自由度が増しますね!

・まずは10台ほどつくってみたいです。

・このようなコンパクトなものであればエリマネ会社でも管理できると思うので、今後の展望が期待できますよね。

・住民や働く人のニーズが気になります。

・海外に無人キオスクの常設の事例があります。


 

 

4. 意見交換会

駐車場との境界をなくす

・ハードルの高い公共空間だけでなくコインパーキングを柔軟に活用することができれば、面白くなるのでは(石黒さん)

・固定資産税が高いこの地域では駐車場経営が一つの収入源となっています。今ある駐車場をなくすというより活用するという考えで、地域から駐車場事業者に積極的な呼びかけを行っていくことも大事だと思います。(錦二丁目黒部さん)

・イベントの度に多くの駐車場会社と話してきましたが、会社によって全く考えが異なるので、継続した対話が必要ですね。

・コーンを置くだけのスマートパーキングもありますので、事業者や地権者の理解が得られれば、様々な活用ができるようになってきていますね。

 

公共空間の使いこなしでどんなまちを目指すのか

・エリマネ会社が指針を立てないと、進まないのかなと思います。色んな人々が新たな住人となるこの時期に、彼らをまちのプレイヤーとしたいならば、方針があってこそだと思います。

・コミュニティビジネスで環境美化に収益をまわすなどの循環をしかけたいと思います。

・今後この地域にはマンション建設とともに人口の増大が予想されています。今までの風景を作っていた人の属性の変化に際して、地域と新住人をつなぎ止める役割が公共空間にはあるのではないでしょうか。それには、この事業によって何かの営みを阻害することはないのかなど、想像力をめぐらすことが大切だと考えております。

・道を庭空間として活用できれば、公園のないこのまちに潤いをもたらすのではないでしょうか。

・このまちは私のような子どもが安心して遊べるまちではありませんね。遊ぶどころか散歩することでさえも怖いです。まだまだ安心できる街とは呼べないと思います。

・バルセロナのスーパーブロック計画では、車が中に入れないブロックを公園にする取り組みがありますね。

・錦二丁目ではまちづくり構想で「交差点を広場に」と提案していますから、実現しているところがあるのは心強いですね。

・公共空間に出店ができたということ自体にはあまり意味がありませんよね。道路で商いすることが珍しいから、というのではなくて、「錦二丁目だから」という理由で多様な人が集まることのできるようになりたいですよね。場所の意味をもっと掘り下げることができたらいいと思います。

 

暮らしのものがこのまちにはない

・住んでいる立場からすると、「ちょっとした何か」がこのまちではかけていると思います。素朴なパン屋さん、お手頃で品質の良い野菜や果物などを買える場所などです。生活にプラスするものを、可変性のあるブースで販売されていたら住人としてはとても嬉しいです。

・有機野菜はあっても、安い野菜は本当に手に入りにくいよね。

 

プレイヤーは誰か?

具現化させていくことが課題ですね。

・地域の生活に根ざしたものは、イベントなどでのその場限りの収益を目的としていないため、短時間で収益が出る商売ではありません。日々の生活に根ざしたサービスを扱うプレイヤーを巻き込みともに考えていくことが重要ですね。

・商売を大きくすることは簡単でも、小さくすることは難しいですよね。小さな選択肢がまちにあることで、さまざまな人を巻き込める可能性があるのは面白いですね。

 


 

5.さいごに

私たちは公共空間をマネジメントすることが当たり前のこととしてアプローチをしていますが、そこには自由と責任を結び合わせることが大事だと思いました。今日提案されたアイディアは、まず、空間・時間のシェアですね。もう一つは空間での営み。「どのようなまちにするか」を考えることがもっとも大事であることを再認識しました。職住融合を目指していくとき、公共空間は生活空間にもビジネス空間にもなるように多様なイメージをもつことができました。自転車の修理道具など、シティツールがまちに常設する提案は目からうろこでした。公共空間だけでなく、民有地が公共化するという逆転の発想もありました。自由に空間を捉え、境界をなくすことを通じて、どのような風景を作っていきたいのかということを公共の部分からチャレンジしていきたいと思います。その足掛かりとして、小さな屋台を作りたい!と思いました。ありがとうございました。

 


皆様ありがとうございました。

 

 

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